臭いな
もう何年経つだろうか、女の子の泣き声が聞こえるようになって。
これはポエムではない。
数年前から昼夜を問わず近所から女の子の泣き声が聞こえるようになった。声は窓を閉め切った屋内からでも聞こえる異様な金切り声でもって、その異様さは声が一、二時間と続くことでより強化される。
屋内にいても聞こえる声だ、近隣住民の殆どが耳にしている筈。しかし、辺りはいつもと変わらない様子でカーテンや窓が閉められ、次々に消えていくよ家々の灯り。
こんなもんだよな。
他所は他所、うちはうちだ。
どこの家にも曲がった家庭方針の一つや二つはあるのだろうし、当事者からすればそれも当たり前のことなんだろう。
児相に連絡しても結局は警察に連絡しないとすぐには動けない。しかも連絡するのはあなた次第ときたもんだ。どこもかしこもたらい回しの仕組みは変わりませんな(笑)
余計な事をしたと思う反面、まあいいさと開き直る自分もいる。
「自分の面倒も見れないのに人の面倒を見れると思うな」という母の格言があるが、このところよく思い出されるな。
まあ、臭いものに蓋をしておけば嫌な思いは先送りに出来るだろうが、その間に臭いものは蓋の下でさらに強烈な臭気を発するようになっているものだ。ということで了。