宮崎さんの新作を妄想
担当はみーくん
「不明な高1女子保護、姉ら3人逮捕」
容疑は誘拐。
以前も似たような構図の事件があった。
似ているのは構図だけでなく、保護された女子が話す内容もだ。
「家を出たかった」
以前の事件で匿っていたのはSNSで出会った赤の他人だが、今回は身内である実の姉だ。
そして、姉らは親に連絡せず警察に連絡。
どこもかしこも断絶断絶。
この手の、家出だが誘拐だか境界が曖昧な事件は今後多発して行くんだろうな。
家が「家」として機能してない家庭は以前にも在った筈。それがSNSやインターネットというもう一つの世界、コミュニティが生まれ膨張し、現実とその虚構世界の境が曖昧になったせいで、そちらに「行ったきり」が増えたんだろう。
「夢」「やりたいことを仕事に」なんて美しい言葉もそれらと並行して年々目にする機会が多くなっている気がする。そんな美しい(皮肉ではない)言葉を乱用して金や夢だけ搾取する大人が面目躍如の社会だ。
そりゃこんな世界生きたくねぇわな。
しかし、「渡航する人」が増えるだけならまだしも今や実際にそちらの人と会える時代だ。
偶像の象徴でもあるアイドルとも会えるようになって随分久しい。行ったきりも増える増える。
虚構だったはずの世界が現実を侵食し始めている。
宮崎さんが製作進行している『君たちはどう生きるか』は現実と虚構が良い意味で混ざり合って調和の取れた世界が描かれるんじゃなかろうか……
なんてしょうもない妄想に花が咲く事件でしたわ。