他人三世代

マンションに住んでます。

実りは何処へ?

担当はみーくん。

 

今日は渋谷にある学校に行った。

その学校は住んでいるところから若干遠く電車の乗車時間も長いが、その分読書の時間が確保されるのはありがたい。

読んでいたのは『巨匠たちの映画術』(キネマ旬報社

映画技術を分かりやすく解説した本は、広く映像を学ぶ上でとても参考になる。

何故そのような本を読んでいるかと言うと、短編映画を制作中なのだ。

当初は今年の9月に撮影を開始する予定だったのだが、高校の恩師からの助言もあり6月中の完成を目処に据え作業をしている。

しかし、これがなかなか難しい。

現在は絵コンテの段階(おいおい)なのだが、やればやるほど「私」の不本意も増大していく。

「私」なんか最初に捨てた方が結果的に「私」の実りも大きいものだ。

とは言え、この不本意の中にも時たま魅力的な素材が混じってることがあり、それと出会った時の喜びは言い知れないものがある。

「おお! これ、イケるぞ……と言うことはキャラクターの心情ももっと砕けた感じにして……」

不本意不本意を呼び寄せる。

「もっと砕けさせるのであれば相手はもっと内向的に……するとこのあとのセリフも変えないとな……これ変えたら序盤と辻褄合わないな……えーい! この際仕切り直そう」

 

滑稽である。