ごめんね理子ちゃん
この記事はうちぴが書きました。
それはわたしが小学6年生になる頃。
唐突にハマったのが、あれ。
交換日記だった。
相手は、綺麗な三階建ての広々オシャレマイホームで暮らす聡明で面白く優しい見た目も外国のエモい女の子みたいな感じの、理子ちゃん。
この子は生まれながらの陽キャである。
当時の私とは全く釣り合っていなかったのに、なぜか仲良くしてくれていた。
交換日記は、
クマみたいな柄のやつだった。
サンエックスかなんかのキャラのノートで、二人の交換日記はスタートした。
たわいもないことを綴り合う日々。
初めは楽しかった。
そう、初めは。
ある日、私が交換日記上でボルテージマックスになる。
その日は私が自分の家の鍵をなくし、落ち込んでいた。それに対しての理子ちゃんのコメントが冷たかった(多分めちゃくちゃ自意識過剰なだけ。あと、鍵をなくしたこと自体を理子ちゃんのせいにして自分に謝らせようとしていた。そんなことしても鍵は見つからないのに。マジクズ。)ことで、私の不機嫌レベルは最高度に。
交換日記で牙を剥いた。
「今日は理子ちゃんにひどいことを言われた。悲しかった。やだった。最悪」
恐ろしい子どもである。
交換日記という、通常であれば、ほんわかした話題がとりとめない感じで書き綴られて終わるなんの意味もないノートに
あろうことか不満を記していた。
もちろん交換日記は次の日の朝一、学校で理子ちゃんに手渡しで届けた。
そしてその日のうちに理子ちゃんから「ごめんね」と謝られた。
私は、交換日記に書くくらいだから相当怒ってたんやろな!と思いきや全然怒っていなく、いいよ〜!で終了。
私はめんどくさい女だ。
理子ちゃんはきっと、気を揉んだだろう。
そしてその交換日記は、後に弟に見られてしまう。
「おまえ、交換日記で理子ちゃんの悪口書いてたよな」
ダッセェな、私よ。