混色日記と題して
担当はみーくん。
9月から「混色日誌」なるものを付けている。
読んだ本や観た映画、芝居などを記帳するものだ。
元々映画の方は「Filmarks」というアプリを使い記録を残していたのだが、読んだ本や芝居なんかは簡単に忘れてしまうので、この機にまとめて記せるようにしたのだ。
最近見た映画では。
確か2度目くらいだが、画質が心地よくジャックレモンのとぼけた演技が相変わらず冴えている。
今作はかなりサービスシーンが多い。サービスというと語弊があるから「お楽しみシーン」と言いなおす。
要はコマーシャル等で使われるシーンのことだ。
妻が務める高層ビルにて、人質兼刑事という立場からビルを占拠したテロリストと死闘を繰り広げ、ダクトを這いずる『ダイハード』など。
「お楽しみシーン」と呼ばれる物はどんな形であれ映画には欠かせないだろう。
そんなシーンが『お熱いのがお好き』にはかなり多い。
冒頭に登場するギャングから逃げるように常夏の街フロリダに向かうジャック・レモンら。
しかし、フロリダにギャングが追ってくる(まあ偶然だけど)のは終盤であり、それまでは女装したジャック・レモンらが女性バンドに加わり、マリリン・モンローを中心にハーレム状態で「てんやわんや」というシーンが続く。
ギャングが来るまでは変装がバレる訳でもなく、どこに緊張の種があるのかは分からない。
今作の肝は、彼らの「不完全な女装」が出てくるキャラクターに普通に受け入られている世界観である。
これは『お熱いのがお好き』のテーマにもなっている「完璧な人はいない」という愛の形を担う1つの演出なのだろう。
この演出がなければ、中盤のハーレムやマリリンをめぐる2人のちょっとした言い合いもコメディーにはなっていない。
世界観って大事だよなぁ。
次何書こうかな。