脚本って本当大事……
担当はみーくん
初稿は二三週間の調整の甲斐もあって無事に没である。
・・・(笑)
現在は没の屑山から使えそうなパーツを持ってきて新しく組み合わせ・・・と言うような作業を行っている。何事も無からは生まれないものだ。
作業工程はプロット段階に進んでいる。毎度毎度短絡的な私は
「これで初稿へ移行」
とすぐにGOサインを出してしまう。
今回は踏み留まり、より丁寧に設定や構成等を吟味する。
「急がば回れ」というが早くこの独り相撲に近い作業を脱したい。
今度『淵に立つ』や『よこがお』などを監督した深田晃司氏にお会いする機会がある。
そんな折、氏の書いた『淵に立つ』のシノプシスと最終稿が回ってきた。
私は正直脚本を読むのが苦手だ。理由は私を含め商業作品として出回っている作品の脚本でさえ「文章」が上手くないため、その段階では、読んでいて大概詰まったり飽きたりしてしまうのだ。
「文章のみで魅させる」というのは大変な技量が必要だ。しかし取り敢えず目を通してみると、文章が頗る上手いのなんの。シノプシスに関しては無駄な情報がなく登場人物の「関係性の変化」のみに焦点が当てられ書かれている。読みやすい。またシナリオに関しても、ト書きが本当に上手い・・・読んでいて「画」が浮かぶだけでなく、その場の空気感さえも伝わってくるト書きやセリフ回しに、初めて脚本を最後まで読んでしまった。
当たり前だが、映像の無い脚本段階で読めないものは面白くないものはその時点で勝負に負けているといっても良く、映像や音が付いたところで高が知れていると言えるだろう。
もう書いて書いて悩みあぐねてのたうち回るしかないのだ(笑)