激突 ネズミ溝!
担当はみーくん。
タイトルの通り、ネットでネズミ溝と評判の某本社ビルに行った。
その日は、その会社の重役がスピーチをするそうで、それにお呼ばれした訳だ。
ネズミ溝と噂される会社になぜ行ったのか、と聞かれれば「1人の人間に傾倒する集団」の空気感、構図を感じたかったから、と言いつつ半分以上は怖いもの見たさだ(笑)
本社に着き無駄にでかいエレベーターに乗り、これまた広い会議室に着くと早速知らない人が声をかけてくる。
「初めまして〇〇です。初めてなの?」
ここで私をこの会に呼んだ人が言う。
「そうなんです。彼、映画やっていて」
おい、喋りすぎだ。
「じゃあ、映画のプロデューサーやってる〇〇君に紹介するよ」
てな具合に偉い人からまた偉い人にと紹介の連鎖が続き、会の終いにはさっきスピーチしてた重役に紹介される始末。
「初めてなんだって? 今度俺のセミナーに
来なよ」
結構です。
この「お偉いさんからのお誘い」という承認や、断り辛さを伴う図式が
「はい、行きます」
の二つ返事を引き出してしまうのだろう。
勿論、そんな誘いは断れるって言う人もいるだろうがそんな人はここには来ないだろう。
そのための紹介制だ(笑)
まったく、人の弱みに漬け込み、さも筋が通っているかのような説明でその人に入会や商品の購入等の動機付けをしてしまう構成には恐れ入った。
流石教科書に載ってるだけのことはある(笑)
重役が話している最中はカリカリと紙にペン先をあてる音が鳴り止まない。
それでもって重役の話にこれでもかと言うほどの笑いのリアクションをし共鳴するかのように頷き合う。
なんて素晴らしい生徒たちだ(笑)
少なくとも私の小中高の授業では見られなかった光景だ。
そんな中、私は一人笑うタイミングが理解できず『ジョーカー』さながらの思いをした。
こんなところでアーサーに共感するとは(笑)
貴重な経験が出来て良かった反面、不愉快な思いも味わったためもう行くことはないだろう。
行くことはないが、『ジョーカー』のラスト同様追手が来たりして。
追って来んな。