ハウス•ジャック•ビルト
最寄りのTSUTAYAがここ数年で一番の混み具合を見せている。
やることないよなそりゃ。
トリアーの映画をそろそろコンプリートとする勢いで見ている。
『ハウス•ジャック•ビルト』ラース•フォンてトリアー
トリアーの最新作だが、監督と主人公ジャックが重なる映画だった。
途中出たナチスや自作のモンタージュたちがそれを裏付けるように、監督の作品創りへの葛藤が見える。
トリアーの発言や作って来た作品は「死体の家」のように倫理観から拒絶する者もいる。
しかし、それは映画として残り続ける。作品の下に地獄の穴が待ち受けていようと。
トリアーの作品への迷いを昇華したように感じる作品だった。
主人公は男性、今までの理不尽と向き合うようなタイプの女性ではない。
今作で吹っ切れたであろうトリアーの次回作が楽しみだ。
個人的には今までのような作風を続けてほしく思う。